2012年11月13日

戦前の政党政治のデジャブ防止企画? きょうのプライムニュース




きょうのBSフジの生放送報道番組「プライムニュース」は、戦前の歴史を知っている人なら漠然とでも不安に思っている、戦前の政党政治と2012年の政治状況の酷似についてでした。
深くかつ濃い内容でした。

ゲストは、
山内昌之さん(東京大学名誉教授で明治大学特任教授)と
井上寿一さん(学習院大学教授)
の御二方でした。

司会は八木亜希子さんと反町理さん。きょうの解説役は山本周さんでした。


山内さんの指摘によると、日本の戦後処理について、英国(イギリス)・米国(アメリカ合州国)は戦前の日本に民主的な政治が根ざしていた(あるいは萌芽があった)と認めていて、民主主義の再興が目指すべきものとしていた(新たに民主主義を教え込むということではなく)。

さらに、敗戦直後の労働組合の改革は、GHQの主導だけではなく、加藤高明や幣原喜重郎らによる戦前の(政治家の努力の)蓄積が後押しをしていると解説していました。

反面で、戦前の「政友会」「民政党」による政党政治の弊害として、同じ方向に並行して道路が2本できたり、火事のときの消防活動も2派(2党)に分かれていたと教えていました。

井上さんによると、大日本帝国憲法の下では、大政翼賛会は憲法の改正をしなくてはならない存在だったので、政党という範ちゅうではなく、綱領もないということです。

さらに井上さんは、戦前の衆議院選挙(もう一院は貴族院)は、80%を超える高い投票率が多かった。毛筆による墨(すみ)による記名投票であった投票用紙に、墨がちょっとでも垂れると無効票となってしまう、居ずまいを正して投票する厳格だったものだったと説明しました。
当時の国民が頑張ったことを思い出してほしい、と2012年に生きる国民に激励していました。
投票方法という表面的なことだけでなく、選挙を追うごとに無産政党であった社会大衆党(?)などが総数としては少ないものの、倍倍ゲームのように増えていったとおっしゃっていました。
(※無産政党というのは、財産を持たない人びと(労働者階級)がつくった政党という意味です。)
(※戦前の選挙は一般に「普通選挙」と呼ばれます。しかし、それは男性からの視点であって、女性には参政権を認めない「普通」ではない制限選挙でした。文部科学省は教科書の表記を替えるべき<ならば神奈川県警逗子警察署起因の警察共犯のセクハラ殺人も起きない>。ちなみに、地球上で最初に男女同権の普通選挙を実施したのは、ニュージーランドです)

このプライムニュースでは、番組の最後でゲストの人に「私の提言」として、ボード板に一言書いてもらって〆(しめ)るのがお約束になっています。

井上寿一さんは「過渡期から確立期へ」と書きました。
政党政治が過渡期の最終局面にあって、これから確立期へ向かうと説明していました。願望を込めた言葉でしょうか。いわば、今は生みの苦しみの時期という前向きな見解でした。

山内昌之さんは「劇場型政治との訣別」と書きました。
「本来、政治はもっと地味なもの」と語りました。
直前に、政治家の自覚と勉強の必要性を強調してもおられました。
(※訣別=決別)

司会の八木亜希子さんが「うんざりしても、政党を育てるにはどうしたらいいのですか?」と質問しました。
「うんざり」がこんなに座りよい使用方法は、なかなかお目にかかれません。この場面で「うんざり」とは素晴らしい(私が単純なだけか)。

解説役の山本さんも、「バスに乗り遅れるな」は地球の各所に一党独裁がみられ、日本の政党が自主的に解党に向かく時の言葉を紹介していました。こちらも、時機にかなった金言でした。

田中真紀子さんの11月12日の日本国衆議院予算委員会の答弁を見ると、「このお方は一体何を考えていらっしゃるのでござりましょう」と、はらわたが煮えくり返るような気もいたします。
しかしプライムニュースのような民主主義を育ててくれるような生放送の番組が日本全国で放送されている限り、日本も捨てたものじゃないかなと思います。

(了)



posted by びとう さとし at 00:26| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道・メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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