2012年07月15日

「エネルギー・環境会議」最初の聴取会がさいたま市で開催 福島市8月1日に決定・那覇7月29日に変更




日本政府の「エネルギー・環境会議」(議長・古川元久国家戦略担当大臣)は14日、国のエネルギー政策に関する意見聴取会を埼玉県さいたま市で開きました。
まだ、「さいたま市でありました」のような一報記事が多いですが、メディアの記事をいくつか読んでみました。


政府が示しているのは、2030年時点でのエネルギーの割合で、3案を示しています。A案―原子力0%・再生可能エネルギー35%・火力65%、B案―原子力15%・再生エネルギー30%・火力55%、C案―原子力20〜25%、再生エネルギー25〜30%・火力50%(C案は、原発の新設が前提になる。便宜的にABC案としました)。
※意見聴取会は、生中継ですとネットでも見ることができるようです。録画でもいいから見たいです。

意見聴取会には、約170人が参加しました。意見表明したのは9人。
日本経済新聞は<政府側があらかじめ選んだ参加者>としているが、毎日新聞・中日新聞・読売新聞は<抽選>としている。その点で、日経やフジテレビ(FNN)の記事(ニュース)は正直というか誠実。「抽選」というと、作為が入らない「くじ引き」を意味するのが一般的だと思う。
日経には、<「傍聴者からも意見を聞いて」>と会場から声もあがったとの記述があり、あらかじめ選ばれた9人だけに発言機会が与えられたようです。せめて申込者全体か、意見聴取会の参加者の3案に対する割合も示すべきでしょう。
中日新聞(東京新聞)は「原発比率 聴取会始まる 質疑なく不満の声も」と一歩踏み込んでいます。毎日と日経は見だしに「二分」とあるけど、見だしとしてはおかしい。

意見表明の9人のうち、4人が「原発ゼロ」を主張し、5人が原発存続(BかCかは不明)を主張しました。原発存続には
意見表明の詳細については、中日新聞が詳しい。
<発言者9人は、登録時に発言希望を出した人から抽選で選ばれ、それぞれが8分以内で考えを述べた。>
<埼玉県川口市の会社員田村久美子さん(48)が「人類は核を制御できない。ふるさとを奪わないで」と原発0%案を支持すると、会場からは大きな拍手が上 がった。>
日本テレビ(NNN)には、<「人類は核を制御できないことを、福島第一原発事故で知りました。原発を進めていくことはあり得ないと思う」>との記述があります。
<原発ゼロ%の案を支持する人は「福島第一原発の事故で鉄骨がむき出しになった原子炉建屋を見て、原発が安全なものではないと確信した。再生可能エネルギーの技術を発展させて、原発の代替エネルギーにするべきだ」>(NHK)

<電気の安定供給を重視する声もあり、同市の元エンジニア松田平生(ひらお)さん(66)は「原発50%のシナリオがあってもよい」と主張。>(中日新聞)
<20%から25%程度の案を支持する人は「原発をなくせば、電気料金が値上げされ、家計や企業の大きな負担になる」>(NHK)



9人には、全員の意見陳述後に、再び2分間ずつ発言する機会が設けられました。

しかし会場からの質疑応答の機会はなく、民主主義的な意見聴取会ではなかったようです。枝野幸男経産相が、「異なる意見を同時に聴けたことは想像以上に意味があった」ととりなしたようです。
中日新聞には<会場が騒然とした>との記述があります。フジテレビは<終了間際に、参加者が「再稼働反対」と書いた紙を持って立ち上がる場面もあったが、大きな混乱はなかった。>と伝えています。NHKにはありません。
幾度となく国民を欺いてきた枝野タヌキの「3・11」以後の発言・行動からすると、意見聴取会が「ガス抜き」に利用される可能性も否定できません。
8月中に「革新的エネルギー・環境戦略」という結論を決定したい意向が先にあり、逆算しての1カ月で11都市開催という意見聴取会の強行軍です。

中日新聞によると、意見聴取会の運営は博報堂が請け負っています。できれば、予算額も知りたいところ。中日新聞の記者も、経済産業省の資源エネルギー庁の担当者に聞いたようだが、<契約額を明らかにしていない。>と記事にあります。11会場一括で博報堂なのかな。

(了)



posted by びとう さとし at 02:05| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 脱原発・エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。