2012年04月22日

ドイツには原発の是非を争う政党政治がある―― 「SIGHT 2012SPRING」藤原帰一東大教授のインタビュー記事

ドイツには原発の是非を争う政党政治がある―― 「SIGHT 2012SPRING」藤原帰一東大教授のインタビュー記事


季刊誌「SIGHT 2012 SPRING」(サイト、通巻399号、定価780円<税込み>。株式会社ロッキング・オン)に、東京大学教授の藤原帰一さんのインタビュー記事が載っています。
聞き手は、「SIGHT」編集長の渋谷陽一さんです。

日本や諸国の責任の取り方・問題解決の仕方、脱原発へ向かったドイツの政治的・社会的背景の話など、興味深い内容です。
季刊誌なのでまだ店頭に並んでいると思います。

「サイト」は、毎号ひとつのテーマについて編集されています。昨年から4号続けて原発の特集です。これまでは同じテーマで2号続けてということはなかったそうです。
サイトは「ロッキング・オン・ジャパン」の増刊号の扱いで、
特集部分はインタビュー記事が主体で、ひとつのインタビュー記事がA5判で10ページを超えます。掘り下げたインタビュー記事が多いです。

2012春の399号には、藤原さんのインタビュー記事のほかに
村上達也さん(茨城県東海村村長)
日隅一雄さん(弁護士・NPJ<ニュースサイト>編集長)
保坂展人さん(東京都世田谷区長)
小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)
牧野洋さん(ジャーナリスト・翻訳家)
川崎友巳さん(同志社大学法学部・法学研究科教授)
たちが取り上げられていて、読みごたえのある記事が多いです。

ぜひ雑誌を手にとって読むことをお勧めしたくなる内容です。
次も原発関連なのかはわかりませんが、また買って読もうと思っています

◆参考サイト
株式会社ロッキング・オン
http://rock-net.jp/

                      ◇

藤原さんへのインタビュー記事「『権力は罰せられない国』日本は異常なのか」は、抜粋は次のような感じです。

<国民の意思が政治的なメカニズムに投影しない可能性がある。>

<有権者が「こんな状況じゃダメだ」と思ったとしても、政権を獲りそうな政党で、しかも自分の求めるエネルギー政策を掲げる政党がないので、意見を表明するチャンスがありません。><これはとても危ない。この状況は、社会不安を煽るような政治家にとってチャンスだからです。今は、デマゴーグに誕生しろと言っているような状態>

(次の選挙で)<エネルギー政策が大きな争点となるかといえば、そうではないと思います。その理由は、自民党も民主党も公明党も、政権を握ったら原子力発電の廃絶をしたくない。>

<国民に関心があっても意味のある選択をする機会がなければ、選挙とか政党政治とかの変化につながらないのは当然だからです。>

<今の状況を放置して起きる悪い状況を、ふたつだけ言いましょう。ひとつめは、民主主義とか選挙とかいったものに関心を持つこと自体が愚かなんだと、国民が政党政治なんてものを一切信用しないという状況。>
<ふたつめには、これはもっとひどい話ですが、福島の一帯で原発事故の被害を受けた人たちのことを、みんなで忘れよう、という流れです。><マジョリティ(国民多数)が、エキセントリックな少数派(現場の被害者)としてそれを排除する方向に向かう。>
<そうならないためにも、国民の感覚とか意見と言うものをつないでいく行動が必要なんだと思いますね。>

<「原発を放置すればこんな問題が起こる」というだけではなくて、><電力はこういった形で調達できるという仕組みを、説得力を持って示すことなんですね。>

<原発依存を変えると言うのは、今、どの政党も言っていますよね。><たとえば、1年、3年、5年、10年と言った非常に短いタイムスパンで、どのような政策を選択するのかということを、政治家にも問いかけていかなくちゃいけないし、政策としても出していかなくちゃいけない。>

<伝統的な市民運動よりは、むしろ議員への働きかけ、そういった事例に学びながら、政党とか議員が、この問題は票田にもなるし、無視したら選挙で危なくなるという状況を作っていくということ。これが基本だと思います。>

(了)



posted by びとう さとし at 00:42| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 脱原発・エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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