2008年12月24日

「どうする? 21世紀日本の貧困と格差」 まるで家庭用コピー機のような蒲田のコインロッカー 〜北大学術交流会館

先週の金曜日19日に、北大で「どうする? 21世紀日本の貧困と格差」というシンポジウムがありました。
けっこう期待しつつ行ったのですが、期待をさらに上回る密度の濃い内容でした。

山口二郎さん、宮本太郎さん、中島岳志さんという北大教員のお三方に、雨宮処凛(かりん)さんが加わった対談でした。
充実していたせいか、2時間半の時間があっという間でした。

雨宮さんによると、東京の蒲田(かまた)には最近、1時間100円という格安で過ごせるネットカフェが出現したようです。そのネットカフェの近くには、これまた8時間100円ととても安いコインロッカーがあるんだそうです。しかし、延滞金が8200円だったか8500円とべら棒に「お高い」。
まるで家庭用のコピー機みたいですね。コピー機自体は一見、価格を抑えていて買い求めやすいけれども、インクの価格はとても高く設定されています。

お金に困っている人を対象にしているのでしょうから、最初は「安い!」と思わせておいて、べら棒に高い延滞金を設定して商売している構図が見て取れますね。

そのコインロッカー付近には、下着の自動販売機も設置してあるそうで、家がなくネットカフェで利用する人のマーケットが出来上がっているという、冷徹な現実が紹介されました。


中島さんが言っていたのですが、首都圏に暮らすホームレスの出身地を調べたある調査では、北海道の割合が一番高かったそうです。

北海道にとって、東京(首都圏)のホームレスやハケン(派遣労働者)の問題は、対岸の火事ではないということをしっかり見据えて、北海道の町づくりや未来づくりを考えなければならないと思います。

山口さんの話を聞いているうちに、山口さんの著作が読みたくなってきました。ので講談社現代新書「若者のための政治マニュアル」って新刊を文教堂で買いました(私、若者でもないんですが…<^_^>)。

宮本さんが紹介していた「ハマータウンの野郎ども」(ちくま学芸文庫)は初めて聞いた作品ですが、読みたくなりました。


19日の前の週になる12月12日には、同じ北大のお三方と、「もやい」事務局長の湯浅誠さんによるシンポジウムが、やはり北大でありました。私は行けませんでしたが、行った人の話によると、12日も充実していたようです。
その参加した人は、湯浅さんが語る現実のすさまじさと、北大陣が語る学術の限界を感じたと言っていました。

(了)



posted by びとう さとし at 00:31| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済(生活者から見た) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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